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ジャンゴ 繋がれざる者のNAOKIのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
3.8
おれが過去「人種差別」を意識した話。

かつて何処かの国ではトイレが「白人用」と「カラーズ(有色人種)用」に分けられてて…日本人観光客がカラーズの方を使おうとすると白人から「日本人は『名誉白人』だから白人用を使っていいよ」と言われたそうだ。喜ぶべきなのか?憤慨するべきなのか?

おれがニューヨークに行ったとき白人に日本人はバナナだなと言われた。どういう意味?と聞くと外見は黄色だが中身は白い…だって💦
喜ぶべきか悲しむべきか?

おれの人種差別に対する認識なんてこの程度…
「黄色い猿が天下の公道を歩いてんじゃねぇ!」
みたいな派手なことを言われたこともない…

そんな…ホントはおれらも無縁ではない人種差別を色々教えてくれる数々の映画たち…

そんな映画をタランティーノが撮るとこうなる…
「ジャンゴ 繋がれざる者」

ちょっと極端過ぎない?
良いのです…これは夢だから…

「イングロリアルバスターズ」でユダヤがナチスをやっつけたのに続き、今回はマカロニウエスタン調で黒人が徹底的に人種差別主義者をやっつける「せめて映画の中だけでは溜飲を下げてもらおうシリーズ」だから良いのです。

これぐらいやらないと溜飲が下がらないくらい彼らはひどい目に遭ってきたし…それはまだ続いている。

これは当事者がやるとなかなかにむずかしいバランスを必要とします。
中国や韓国が未だに冷酷非道な日本人を描き続けているみたいに…

そこはただひたすら映画を愛する我らがタランティーノがやっちゃってくれてる訳です。

だから…滅法面白い!面白いのを利用しておれらは人種差別のことを考える機会を与えてもらってる。

ディカプリオやサミュエルの悪役ぶりやナチスから一転今回はいい役のクリストフ・ヴァルツ(素晴らしい)も当然良いが、クライマックス…ラップに乗せてのジェイミー・フォックスのガンアクション!アクション映画史上に残る名シーンだと思います😁

そういえば香港で田舎のちっちゃな店に入ったとき中国人のバアちゃんに…
「あんたら日本人に売るものはねぇ!私の両親は日本兵に殺された!」
…と追い出されたことがあったなぁ。
一緒にいた後輩がおれに
「日本っていつ中国と戦争したんすか?」
と聞いた。

ね、バアちゃん…今の若者の認識なんてこの程度なんよ…

おれたちくらいまではしょうがないとしても…これからの若い連中は過去の黒歴史に惑わされずに仲良くやってくれよな😁💦
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