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ジャンゴ 繋がれざる者のshunGoのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
3.9
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ハリウッド界の巨匠、クエンティン・タランティーノの大ヒット作のひとつ。奴隷制度があった時代の黒人ジャンゴの逆襲の物語。

監督は「パルプ・フィクション」のクエンティン・タランティーノ、主演は「ベイビー・ドライバー」のジェイミー・フォックス、「タイタニック」のレオナルド・ディカプリオ、「ヘイトフル・エイト」のサミュエル・L・ジャクソンなど。

舞台は1860年、奴隷制度が蔓延るアメリカ南部。黒人で奴隷だったジャンゴは1人の賞金稼ぎの手により条件付きで自由の身となり2人は共に旅をする。道中に現れるお尋ね者を次々と殺し、最終的に行き着いたのは冷酷人として名を馳せる若き青年キャンディ。何を隠そう、そこではジャンゴの妻が奴隷として働いていた。さあ、勝負が始まる。。。。

製作のきっかけが、タランティーノの奴隷制度に対する人々の向き合い方への疑問と西部劇は特にその問題を避けてきた事から選んでいるという背景があるらしい。また、オープニングシーンのアイデアは日本のホテルで思いついたとか。

元々血とかグロい系の映画駄目だったんだけど、タランティーノの映画には免疫がついてきた笑
というのも、彼の演出はバイオレンスなのにそこまでシリアスじゃなくてどこか楽しめる要素があるからだと思っている。そこが名将と言われる所以のひとつなんだなと。

また設定もなかなか現実離れしていて奴隷だった男が売人に買われ、自由人となり訓練されてる白人を殺しまくるというもの。奴隷制度という社会的背景を描きつつ、白人への復讐を実行する姿を見て"やったれ!"という気持ちが湧き上がる。

映画としての完成度はさることながら、大胆な設定で人々の関心を集め社会問題を考えるきっかけを作るという発想はさすが。
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