今だからこそ観ておきたい一作。
短編長編ともに人種差別をテーマにした作品、という事前情報だけ把握していたのだが。
まさかジェイミーベル が主演だったとは。そして妻役にダニエルマクドナルド 。素晴らしい演技だった。
短編は、非常に皮肉が効いている衝撃的なラスト。暴力は偏見の連鎖を生むだけ、という示唆のように感じた。
対して長編は、互いの人種に対するヘイトや怒りを描くのではなく暴力以外の方法で差別を減らす、という活動にスポットを当てている。この活動は地道で長い道のりなのかもしれない。しかし、それが実話だからこそ暴力以外の解決方法は確かにある、夢物語ではない、という強いメッセージのように感じた。
そして、いままでは白人が黒人に歩み寄る&助けてあげる系映画は多くあった。けれどこの映画はその構図が逆になっている。黒人が"助けてあげる"側。そういった意味でなかなか風刺的でもあるな、と思ったり。
ちょい役ではあったけどFBI役、メアリースチュアートマスターソン のキャスティングが個人的に胸熱でした。フライドグリーントマトはKKKの話でもあったな、と。
