ましゅー

返校 言葉が消えた日のましゅーのレビュー・感想・評価

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)
3.6
台風も過ぎ、ワクチンの副反応からも復調した私が昨日新宿に行ったのは、はやし田に行きたかったから…というのは2番めで、1番は とある映画を観たかったから…なんですが、そのお話の前に先週日曜8/1に観た本作について まずは触れねばなりません。
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夏と言えば…夏休み、少年の冒険心をくすぐるアドベンチャー?

それとも…ひと夏の経験、ギラギラの陽射しに負けない熱いアヴァンチュール?

それともそれとも?滾る青春の迸りをがっちり受け止めてくれる、爽やかさの代名詞 スポーツもの?
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いえいえ。
それらは一般的には正解ではあるでしょうが、そんなもんじゃ私のこの荒みきった心は癒せません。
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夏!熱波!耐えられない湿度!不快指数120%!
それらを払拭するには、やっぱりホラーですよ…❗ホラー❗
…ほら〜。それしかないでしょ🤣⁉️
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…という訳で。
行って来ました、珍しく近場のシネコンで上映されている、台湾初の大ヒットホラーゲームの実写映画化と聞いた、この「返校」を観に😂😂😂‼️
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(以下 公式サイトより抜粋)
2019年度台湾映画No.1大ヒット
1962年にある高校で起こった、政府から禁じられた本を読む読書会迫害事件を描く、「悲情城市」「牯嶺街少年殺人事件」 に続く
白色テロ時代を背景にした衝撃作!
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1962年、独裁政権のもと国民のあらゆる自由が制限されていた台湾。ある高校で政府が禁止する本を密かに読む読書会が開かれていた。
だが、遂に国家の手による 迫害事件が起きてしまう。
その陰には、哀しい密告者の存在が―――
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「自由が罪になる世界で 僕らは生きていた」
放課後の教室で、いつの間にか眠り込んでいた女子学生のファン・レイシン( #ワンジン )が目を覚ますと、なぜか人の姿が消えて学校はまるで別世界のような奇妙な空気に満ちていた。

校内を一人さ迷うファンは、秘密の読書会のメンバーで彼女に想いを寄せる男子学生のウェイ・ジョンティン( #ツォンジンファ ) と出会い、力を合わせて学校から脱出しようとするが、どうしても外へ出ることができない。

廊下の先に、扉の向こうに悪夢のような光景が次々と待ち受けるなか、消えた同級生と先生を探す二人は、政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しくも恐ろしい真相に近づいていく―――。
(以上 引用終わり)
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えーと…。
ホラーじゃないですね、これ😂
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いや。確かに魑魅魍魎、化け物めいた奴らの出現や、多量の出血、そしてグロ描写もありますが、私にとってはほんのアペリティフ(食前酒)、もしくはデザートといったところ。
私が欲しいのは、もっとグロいのとか!もっと背筋が凍りついて鳥肌立ちまくりの意味不明の不気味さとか!そういうのなんですよ!欲しがりなんですよ‼️
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…という、いつもの変質語録は置いといてですね〜😅

実は台湾映画ってまともに観るのは初めてじゃないかな〜?って感じなんですが
(本当は今演ってる「1秒先の彼女」とか、ちょっと前の「怪怪怪怪物!」とか、それこそ上記引用に出てきた「悲情城市」とか、観たいのいっぱいなんですよ😫❗)
お近くさんなのに、知らない事がたくさん!という事を露呈したとも言えるのかと。
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つまりは、台湾の歴史についてあまりにも無知。
それこそたかだか60年程度前の近現代史が頭に入っていれば、もうちょっと違った視点で楽しめたのかな〜?と。
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いや。楽しむというのは不適切ですね。
雰囲気的にはホラーっぽいんですが

・今の民主主義には程遠い言論統制(中国の問題もあるにはあるでしょうが、その辺あまり掘り下げるとやべー😅んで、浅はかな知識ではこれくらいに…)と

・その時代だからこそ、ってのもあると思うんですが、教師と生徒との叶わぬ恋心(まぁ女生徒からの一方的な色が濃いんですが)から来る、嫉妬心のようなものが起こす

悲劇、とでも言いましょうか。
想像していたものとはベクトルの違った、かなーりウェットな展開で、観る前のワクワク感がいい意味でシュンとしちゃった、って感じだったんですよね〜😳
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でもこれで、台湾にはそういう不幸な時代があったんだ と勉強にもなりましたし、だからこその この物語が成り立つんだな〜と得心も出来たし。

つまりは、主演女優さん(元々小説家らしいですよ😲!)がクールビューティーというか、ツンデレちゃん風だったんで、良かったな〜🤗と(そこ🤣⁉️)
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ま、色々また映画鑑賞眼の進化を促してくれた、という意味では、感謝の一語に尽きる作品であったと思います😌
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……でもやっぱりガチの怨霊ホラーみたいなやつが良かったかな〜〜〜😂😂😂?
ましゅー

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