くう

返校 言葉が消えた日のくうのレビュー・感想・評価

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)
4.0
元はゲームなのだそう。だとしたら、何という壮大な物語性。

1960年代・白色恐怖下の台湾を舞台にしたホラー。ゲーム原作だということは「隠れる」「探す」などテロップが出そうなシーンの数々で納得。

しかし映像は幻想的で不気味。黒い歴史ベースの物語が切ない。

自由に本を所有できず、読むことを禁じられ、密告の恐怖に怯えながら言葉を探す。

虐殺の話を見ると、結局、霊よりも人間の方が恐ろしいし、恐怖は歴史の中にこそあると思い知る。

印象はホラーというよりも弾圧のダーク・ファンタジー。そして甘いけれど悲劇の青春物語でもある。