風ノ助

罪と罰の風ノ助のレビュー・感想・評価

罪と罰(1983年製作の映画)
3.5
食肉解体工場で働く青年ラヒカイネンの罪と罰

冒頭で虫が潰されるカットが入る
虫けらは潰されて当然と思っていたラヒカイネンが殺人を犯した自分の罪とどう向き合っていくのかを描く

カウリスマキのハードボイルド、かっこよかったです

労働作業を丁寧に描写、音楽の存在感、表情の乏しい人物たち、刑務所、港、など後の作品に一貫しているモチーフがすでにここから始まってた

人物がしゃべりすぎたり、独特の間はまだ確立されてないところはデビュー作品ということでかえって新鮮さを感じました

英会話の勉強してるマッティペロンパーがかわいかった

「虫けらを殺して自分も虫けらになった」
後の『白い花びら』や『マッチ工場の少女』にも通じるところがあると思いました
風ノ助

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