ちゅにちゃん

未来へのかたちのちゅにちゃんのレビュー・感想・評価

未来へのかたち(2019年製作の映画)
3.0
愛媛の砥部町で陶芸を営む家庭に生まれた主人公が、母親の死をきっかけに父や兄と対立。一人で独立して陶芸を営むも、町にオリパラの聖火台制作の話が持ち上がり、バラバラだった家族が力を合わせて聖火台を作るまでを描く。親子や兄弟同士の対立は血がつながっているだけに解決は難しい。身内であるが故に意地を張り合い、素直になれない。主人公と取っ組み合いの喧嘩や怒鳴りあっていた家族が、対立を超えて聖火台という一つの目標に向かって協力し合う過程はなかなか感動的だ。自分自身のプライドやメンツを捨てて、いかに謙虚に素直になれるか。全ての人間関係の基本が良く描かれていて、とても示唆に富む作品だ。