ねまる

オフィシャル・シークレットのねまるのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

国家機密を扱う組織の一員が、
戦争へと向かわせる政府の工作をバラしたら、それは有罪か?

職務で知り得た情報を、公表することは禁止されている。
でも、そこで働く人たちは知っていて従わなければいけないのだろうか。
罪のない人々の生命が侵される戦争を止めるため、そこに隠されたやり口を正義を持って告発した彼女の強さ。
ここまで有罪になったら、同じ組織で働いていたような人たちに、間違っていることを間違っていると主張する権利を奪ってしまうことになるから、罪を認めて減刑を求めるのではなく、戦うと決める覚悟。
普通ここまで出来ないと思う。
歴史的な無罪判決。
記録にも記憶にも残る無罪。
この判決があることが未来にも大切なんだ。
彼女がいたことが大切なんだ。

一石を投じた。
マット・スミス、マシュー・グード(ザ・クラウンの義兄弟だ!と思いました)
リズ・エヴァンスらメディアが信じた。
誰かの一声を、さらに大きく出来るメディアがきちんと立ち上がった。
誰かが立ち上がれば続く者が出てくる。

そして、めっちゃこっち見て微笑みかけてくるレイフ・ファインズ。
画面の外から観ていると、弁護士がレイフなだけで勝ったと思えるけど、彼女は違ったんだろうな。怖かっただろうな。

この話は、本当にスレスレで。
彼女の行いは正しいと分かっていながら、正しいんだけど、そんなことしていいの?ってこちらが不安になるほどなんだよ。
彼女は強い想いと正義心を持っていたけど、誰も彼もが同じことを真似したら、もっと恐ろしいことが起きてしまいそうなことなんだ。
だからといって見過ごしていいことじゃない、見なきゃいいで目を背けてればいいことじゃない、ただ対象を叩けばいいというものでもない。
誰かのために立ち上がる勇気に幸あれ。