オレオレ

オフィシャル・シークレットのオレオレのレビュー・感想・評価

3.0
「Official Secrets」という地味~なタイトル通り、地味~な作品だった。俳優陣は次から次へと有名どころが出てくるのに。

9-11後、大量破壊兵器(WMD)の開発保持を理由としてイラク攻撃にまっしぐらの米英、という状況の中、GCHQというイギリスの情報局で働いているキャサリン・ガン(K.ナイトレイは、社内メールで「イラク侵攻に消極的な国連安保理メンバー国代表を盗聴しろ」というメモを受け取る。
反戦派の彼女は、新たな攻撃もないのに戦争を開始するのはおかしい!とメモを知り合いの活動家に渡し、それが回りまわって「オブザーバー」紙で公表される。
GCHQの守秘義務違反として起訴されるキャサリン。「有罪」と認めて陪審員を入れた裁判とし、減刑を狙うか、「無罪」と主張、イラク戦争の違法性を根拠に戦うか・・・

実話ということで、ググればこの結果が出てきます。そこ、ググらないように!

GCHQのリーク元探し、移民の旦那のすわ!強制送還!、アメリカNSAのMr. Koza探し、裁判で無罪、有罪の申し立てをどうするか、もし無罪申し立てを主張するならその根拠、とそれなりに盛り上がる場面はあり、すっぴん(風)で笑わないK.ナイトレイながら楽しめた。

今となってはWMDなんていうブッシュの戯言を信じて(口実として)イラク侵攻、というのもなんて愚かな!と思えるが、9-11から2,3年後の当時は多くの人が信じていたか、ある程度は事実だと思っていたしなあ・・・。イラク侵攻に反対したフランスに立腹、「フレンチフライ」を「フリーダムフライ」と呼びだした、というこっちのほうがよほど愚かな流れもあったし・・・。

M.ストリープ「ペンタゴン・ペーパー」やナオミ・ワッツの「フェアゲーム」でも見た国家機密の漏洩とその正当性、というやつなので、結局は、「正当性」というか、裁判で戦える論理が成り立つかどうか、という法廷論争に。そして、最後の裁判のシーン、検察側の行動にはあんぐり(だからググらないよう、そこ!)、なんと汚い!となるが、さらに最後の釣りのシーンでのR.ファインズとJ.ノーサムのシーンで多少はすっきりする。

ストーリーと全く関係ないですが、イギリスの法廷ってあのカツラ、必要なのかね・・・。完全にみんなヅラだから似合ってなくて、緊張感が薄れるんだけど・・・。