オジョボンボ

オフィシャル・シークレットのオジョボンボのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます


政府という強大な力に抗う
キャサリンの信念と勇気、そしてその手助けをする方々に胸が熱くなり心が揺さぶられた。


『私は国民に支えている。政府が国民を守れるよう、私は情報を集めています。政府が国民に嘘をつくためじゃない。

情報収集を求められるのはかまわない、テロを防ぐためならば。
でも国連の投票を操作し、世界を欺き、人々を戦争に向かわせるための情報収集には反対です。』
彼女のこの言葉に深く感動した。


終盤の裁判シーンは観ていて気持ちがスッキリでした。
しかしながら政府が権力を盾にどれほど狡猾かつ卑怯なのかを露呈する様を垣間見た。


開戦から4年で、
イラク人の死者数は15万人〜100万人。
負傷者の数は数えきれない。
米英軍の死者は4600人以上。
3万7700人以上が負傷したとあった。
戦争という魔物はどれほどの不幸をもたらすかを、もっと深く沢山の方々が目を向け、理解しなければいけないと思った。
そしてそのきっかけが、民意など無視して少数の人間達によって決議されるのは
どうしても納得がゆかない。


最後にご本人の映像が出た時の『必要なら同じ事をしますか?』との記者の問いかけに、
『悔いはないし、同じことをします』と答えた彼女に尊敬の念と心からの拍手を送りたい。
オジョボンボ

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