このレビューはネタバレを含みます
イラク戦争を取り巻く陰謀ものの一つ。てかイラク戦争どんだけ陰謀あるねん。無茶苦茶やな。
その無茶苦茶さを知るためだけでもみておいた方がよいかも。
ただ話としてはやや盛り上がりに欠けたような。
主人公の女性にフォーカスしていたけど、ポスターみたいに、記者と弁護士三者の目線をもう少しそれぞれ描いて膨らませてもよかったんやないかな。
彼女の告発のモチベーションおもやや分かりにくかった。きまぐれ?憂さ晴らし?
あの頃の平均的な国民感情みたいなものをもう少しわかりやすく見せた方が気持ちに乗れたような気がする。もう20年近く前の話やしな。と思った。
戦争そのものの違法性を問う戦術はめちゃ面白いし根本的なところなので、上に書いたように三人の目線ですることと国民感情を丁寧に描くことで、その辺の感じがより分かりやすく、面白く描かれたんやないやろうか。
勉強にはなるし、考えることはいっぱいあるんやけど、そこからもう一歩出て欲しかったかな。
校正ミスは(職業柄)ぞっとした。
ラストの釣りのシーンは好きやった。