このレビューはネタバレを含みます
イラク戦争の違法性、米英政府の強引な戦争突入、そして報道のあり方を問う実話。
アメリカでは報道されなかったらしいが、日本でもほぼ報道されなかったとある。
(劇中でも米国メディアが相次ぎ記事執筆記者への取材をキャンセルするシーンが描かれている)
イラク戦争を進める米英両国の動きをリークした女性諜報員キャサリンの話
劇中、報道統制に関わると思われる英国中将の言葉
国民の名の下に集められた情報は公表されるべきだが、
そのタイミングが問題だ。
ただし、その場合、政府が困るかどうかは問題ではない。
国民に脅威となるかの問題だ。
と、報道を監察する部門の英国中将の言葉が印象的。
誘拐事件の時に報道統制するのは国民に危険が及ぶ場合か。
キャサリンの夫に連鎖していく夫婦のドラマ、起訴され法廷に及ぶサスペンスとしても面白い。
併せて観るとよい作品
●イラク戦争に至るアメリカ政府の動きは「バイス」
●ニクソンのベトナム戦争の情報操作を暴いた「ペンタゴンペーパー」