ざわさん

オフィシャル・シークレットのざわさんのレビュー・感想・評価

3.8
2020年 56本目

題材はスピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ』と似てて、あっちは国家機密情報を出版に至るまでの苦悩に焦点が当てられてるけど、これは情報をリークしてからがメイン。若干長尺には感じたけど、史実を元にリアルを伝えるには、あの脚本が最適だったと思う。事前情報が全く無い状態で鑑賞したから、序盤は見慣れないアルファベットと時代背景が掴むことが出来なくて苦労した。でも、イラク戦争の是非がテーマだと分かった途端、大学入試の時に勉強した世界史を必死に思い出して「あぁなんかブッシュ大統領とかあったな」って。でもこれはイギリス側の物語だったから、ちょっと置いてかれた。ただ、一回流れを掴んじゃえば、あとは緊迫感との戦い。音楽に関して特筆することは無いにしても、裁判までのやり取りはドキドキする。
変な話だよね。戦争に反対するために立ち上がっても、国がやると決めたら世論なんか無意味になって。その戦争が法に反するって主張しても、その主張こそが違法だとして棄却されたり。日本でこんなことが行われてないことが祈るだけ。
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