raga

オフィシャル・シークレットのragaのレビュー・感想・評価

4.0
公務員は政府のためでなく国民のために働いている。そう言い放つ主人公キャサリンが敢行した内部告発に自問自答しながら信念を貫いていく。
日本のように公文書のぞんざいな扱いやごはん論法のような論点のすり替えで国民を愚弄する政府に憤りを感じるが、英国でも不都合な真実を隠ぺいしようとした姑息な陰謀が露呈する。こういった権力側の恥部をさらけ出せる映画産業・文化が羨ましい。日本ではメディアが腐敗しているので権力の監視どころか忖度ばかりが横行している。私たち有権者は諦めず声を上げ続けていこうと考える。
途中、キャサリンが空港へ急行する場面でのサスペンス描写は要るのかなぁ。無理に脚色した感が拭えない。まぁ地味な構成だもんね、ちょっとチャラい演出してよ、とプロデューサーから注文されたのか、ギャヴィン・フッド監督の嗜好なのか、そこんとこ問い詰めたい。
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