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「オフィシャル・シークレット」に投稿された感想・評価

派手な演出がないのは実話であることを大切にしているからだろう。国家に立ち向かう個人の限界を、周囲の力に助けられて乗り越える主人公キャサリン。
アメリカの犬となり評価を落としたブレア政権の崩壊の一端を知ることができた。

このレビューはネタバレを含みます

《国を裏切ってまで違法を訴えようとした一般女性》

□記録
・2021年3月23日(火)-② 旧作90本目
[パルシネマしんこうえん]
2021年劇場鑑賞 49本目
natsu

natsuの感想・評価

3.0
とても正義感がある強い女性。かっこよかった。最終的に国民から讃えられたのが救い。実話ベースでなければ、裁判所のシーンはもっとドラマチックな演出だったのかな。
イラク戦争の裏事情にて
イギリスで起こった実話。

イラク戦争関連は知っている範囲で見てきたがイギリスの内容は新鮮だった。

誰もが正義とは同じ事をイメージ出来ているがそれぞれに守る者がある訳で。
何が悪いのか頭では理解できてるが、それぞれの立場に同情してしまう。
Maoryu002

Maoryu002の感想・評価

4.0
キャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)はイギリスの政府通信本部で働いていたが、2003年、イラクとの戦争を進めるためにアメリカがイギリスに諜報活動を指示するメールを見つける。キャサリンはこれを報道機関にリークするが、彼女は政府に起訴され、弁護士ベン・エマーソン(レイフ・ファインズ)とともに戦争の違法性を追求することにする。

こういう社会派スリラーは大好き。
扱う題材も展開も、「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」を思い出させられ、また「スノーデン」のようでもあった。そして、それらと同じくらい面白かった。

ただ、現実は戦争が始まってしまうわけで、とても意義深い内容なだけに残念で悲しくなる。

この映画の主人公は要人でもなくメディアでもなく、多国語を扱える一般人で、2年GCHQで働いているというだけの女性だ。
そんな普通の人が予期される戦争被害に心を痛めメールを持ち出すというのは、些細なことのようですごい勇気だ。
そして、その結果として生活を破壊されるという恐怖が描かれている。

主演のキーラ・ナイトレイの演技が素晴らしかった。「プライドと偏見」「つぐない」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」などなど観てきたが、今までで最も力強い演技だったと思う。

そして監督は「ツォツィ」「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」という傑作を生んできたギャヴィン・フッド。
本当に骨太ないい映画を作る。次回作も期待だ。

映画館に行く価値のあるいい映画だった。
あい

あいの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

20201003
正義(信念)を貫いた彼女の勇気に感服。
実話だってさ、組織の闇を垣間見る。

「私は政府にではなく、国民に仕えている」
ギャヴィン・フッド監督作品

実話とは思えない緊迫感と、規模感と内容は『ザ・レポート』に似ている。
正義とはいえ国家に立ち向かうのはめっちゃ勇気いる

上司に訂正入れるのもしんどい俺には尚更…笑
sKuBo

sKuBoの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

正義とは何なのか
「私は政府にではなく、国民に仕えた」
不法にイラクと開戦しようとしてるという趣旨のアメリカの機密情報を知った諜報機関勤務者、キャサリンガンの勇気に感動した。

彼女も普通の人間だから、正義に突き動かされて自分が行ったことに対して途中揺らぐ。
反戦運動が活発になっているし、このままリークした情報が出なくても戦争は起こらないのではないのか。
この揺らぎが、本当にただの一般国民が行ったリークであっという裏付け。
そしてリークしてからのキャサリンのやつれ様。

自分がしなくても大丈夫かも、でもしなくて戦争が起きたらどうしようという恐怖が彼女がなるべくしてなったヒーローではないということを表現している。

リークしても新聞社内でのミスがあったりで、結局キャサリンガンは表舞台に出ることになる。
むしろそのミスのためではなく同僚のため、国民のために正しいと裏付けのために彼女の存在を明かさないといけなくなる。

何よりも怖いと思ったのはあんまりにも呆気ない幕切れ。
起訴を取り消すから文書は見せられないと政府の口を閉ざす行為は、何よりも暴かれたくない事情を孕んでるようにしか見えない。
実際その後、イラク戦争は不当なものであったと当時の文書が公開された。

国民のために民意を操作するのは百歩譲ってわかるけど、政府のための国ではない。
民意を代表して政治を行うのが政府であって欲しいと改めて感じた。
嘘で固められた政治、それを擁護するメディア、それを信じる国民、そこから生まれる戦争。

イラク戦争勃発を食い止めようとしたGCHQに勤める女性の話。彼女が無罪になるか有罪になるかの話以前に、国民に真実を伝えるべき立場に想像以上に愚かな人間が沢山いて驚いた。そして結構胸糞だった。また同時に、政府に使える者も、負い目を感じながら仕事をこなしてる感があって見ていて不思議な気持ちになった。最後の裁判にはびっくり。隠すことで精一杯なのか…。

主人公が自首した際に同僚の女性と交わした会話が心に残った。
『ごめんなさい…』
「あなたは何も悪いことしてないわ」
『でも正しいこともしてない…』

実話らしいけど夫が移民なのも本当なのか。
脚色じゃないことを願う。