オフィシャル・シークレットの作品情報・感想・評価 - 38ページ目

「オフィシャル・シークレット」に投稿された感想・評価

「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」のギャビン・フッド監督の最新作は、イラク戦争開戦前夜に英米政府を揺るがせた「キャサリン・ガン事件」の顛末をスリリングに描いていく。
本作でイギリスの諜報機関GCHQとアメリカの諜報機関NSAの存在を初めて知ったが、事件はキャサリンがNSAからイラクを攻撃する為の違法な工作活動を要請するメールを受け取ったことから始まる。
彼女はその〝事実〟をマスコミにリークすることで不当な戦争を回避させようとするのだが、史実から分かるように事は単純にいかず、彼女の画策は失敗して自らを追い詰めることになる。
この作品を観ると改めて国家権力の思惑と国民の安全が必ずしも一致しないこと、異常事態、非常事態時に機能不全に陥るメディアの惨状、更には事実の検証もせずに踏み切ったイラク侵攻が如何に一部の権力者の思惟によるものなのかが、その愚劣さと共に伝わってくる。
倫理観に突き動かされて行動したキャサリンは、「公務機密法違反」の罪に問われ、その包囲網は様々に彼女自身を含め周囲に圧力を掛けていく。
日本でも平成26年に、安全保障に関する情報のうち特に秘匿することが必要であるものを「特定秘密」として指定し、取扱者の適性評価の実施や漏えいした場合の罰則などを定めた法律、通称、特定秘密保護法を施行している。
この四面楚歌にある彼女に手を差し伸べる人々がいる。
キャサリンがリークした内容を世界に向けて発信した新聞記者のマーティン・ブライト、起訴された彼女を救うべく奔走した人権派弁護士ベン・エマーソン、彼らを中心とした人々の働きにより事態は思わぬ方に転がっていく。
キャサリンは特にヒーローになろうとして行動した訳ではなく、普通の人間として倫理観、正義感に駆られて国家を相手取った告発をしたのだと思う。
そしてキャサリンに起こったことは決して他人事ではなく、今、我々が晒されている世界で何時でも起こりうることだと感じた。
ゆか

ゆかの感想・評価

3.5
久しぶりの映画館!
私は小さかったので2003年に
こんな出来事が起こったとは
知りませんでした。
真実をうやむやにするのは
よくないです。18/2020
『バイス』や『記者たち』など何度もテーマとして取り上げられる捏造された理由で武力行使されたイラク戦争についての映画。
今までは戦争の切り出しとなったアメリカの視点で描かれていたが、
本作はそのアメリカに協力をしたイギリスの視点で描く。

本作も『記者たち』も誰もが政府の味方でいる中で、
主人公たちの告発することの勇敢さを描いているのがメインではあるが、
その中で政府や様々な機関が如何に情報を操作したり、もみ消したり、
法律自体がおかしいことが背景として描かれている。
民主主義で個人的人権が尊重されるべき世の中になっているはずなのに、
まだ政府が国民をいい様に操作している国家システムになっていることが
このイラク戦争から露わに(日本でもモリカケなどで露呈されているが)され、
今作ではそれがアメリカだけでなく、イギリスでもそうであることが伝えられる。

今作が上映されていること自体はまだ健全な世の中ではあるが、
民主主義社会でもまだまだ社会には疑うべきシステムが多く存在していると映画たちが伝えてくれる。
それをしっかり読み取れる様な力が国民には必要…と諭される。
out

outの感想・評価

3.5
レイフ・ファインズ演じる弁護士が派手さはないがとても良かった(あの何とも言えないラストシーンも)。

主人公の行動が正義感に基づいてはいるものの全体的に短絡的ではあるので、相対して記者サイドと弁護士サイドの動きが際立って面白かった。
イラク戦争前、どうしても開戦したいアメリカがイギリスに依頼した工作活動のメールを情報部職員が内部告発した実話に基づくお話。
面白かったです。

もっと法廷闘争部分を見たかった気持ちも無くは無いけど、それだと時間がいくらあっても足りないか😅

久しぶりにシャンテ入ったけど、相変わらず落ち着きの無いお客さんばかり😓
ゆり

ゆりの感想・評価

4.2
どの国も、必ずしも民意が政治に反映されてるわけじゃないよなぁ…。
イギリス国民の憤りを強く感じました。

個人的に良いなと思ったのは新聞記者たちのやりとり。ここまで大きなものを背負って記事を書いてるんだなって。真実を伝えるために奔走して、意見をぶつけ合う姿はめちゃくちゃかっこよかった。あぁいうの、日本の新聞社でも大なり小なりあるんだろうなぁ。

キャサリンがしたことや、やり方が100%正しいのかは正直わからない。けど、当時のイギリスという国(首相?)の選択は、やはり間違いだったと思う。そして、そういう間違っていると思うことに対して行動したキャサリン、弁護士、新聞記者たちを観られるこの映画って、すごく観る価値あると思う。
キーラ・ナイトレイの映画の中でもかなり硬派な映画でした。

レイフ・ファインズが出てくるまで、少し退屈でしたが、登場してきてから引き込まれていきました。

このストーリーが実話だと思ったら、辛すぎますね。悪くないのに罪を認めないといけない状況は可哀想でした。

裁判シーンの時間をもう少し増やして欲しかったです。

ラストの終わり方はなかなか良いです。
りー

りーの感想・評価

2.5
キーラさんお綺麗。
インポータンスのリスエヴァンス出てきてビビった
banyoshi

banyoshiの感想・評価

3.5
イラクに大量破壊兵器が無かったことは知っていた。戦後に。戦前にこんなことが起こっていたとは全く知らなかった。1人1人の少しの行動で世界は変わる。確実に。大きな声を上げる必要はない。小さなことからコツコツとbyきよし師匠
伯爵

伯爵の感想・評価

3.7
イラク戦争時の英国での動き。GCHQ職員のひとつの告発。

知らなかった。では済まされないことかもしれませんが、イラク戦争当時は小学生でなんとなくのニュースでしか捉えてなくて。

普段社会派映画はあまり観ませんが、改めて戦争について考えさせられる、というか、1人の一般女性が不正に対してノーをつきつけた。マスメディアが正義の報道をした。この真実について知るきっかけとなってよかったなと思いました。