cocoa

フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めてのcocoaのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から漁師たちの歌が流れる。
とても心地よくて、初めて聴くのに一緒に口ずさみたくなるような歌。
こんな魅力的な音楽があったなんて、と一聴き惚れしました。この音楽と出会えただけで、映画を見た価値がありました。

上司命令で渋々スカウトしたのにいつの間にか虜になって熱心に営業する音楽マネージャー・ダニーの姿や、彼を"よそ者"とやや排他的に扱っていた漁師たちが段々とダニーと絆を深めていく展開はベタながら良かった。

でも、「実話に基づいた映画」だから興味を持って視聴したのに、大部分がフィクションのようでガッカリしました。フィクションなら、わざわざダニーの上司たちをめちゃくちゃ嫌な奴にしなくてもいいのでは。"よそ者"に排他的である理由付なのかなあ。音楽マネージャーと漁師の娘の恋愛なんかも漁師バンドのヒットには関係ないし…
漁師たちが歌う舟歌や民謡はどのようなものでどう受け継がれてきたのか、どうして全英トップ10入りするほど人々の心を掴んだのか。そのあたりの描写がほぼなかったのが物足りなかったです。

カッコよくジャケットでキメつつロンドンではしゃいでる漁師たちはかわいくて癒やされるし、映画の中で流れる歌はどれも最高でした。
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