回想シーンでご飯3杯いける

水曜日が消えたの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

水曜日が消えた(2020年製作の映画)
1.8
多重人格障害によって、曜日毎に別人格として生きている青年の話。洋画でもこんな設定があったような、、、と思いつつ、そこそこ期待しながら鑑賞。

眠って夜が明けるとともに別人格になるので、例えば掃除をしない月曜日の翌朝に起きる火曜日は、まず掃除をしなければならない、、、という風に、他の曜日に愚痴をこぼしながら生活する様子を描く冒頭は面白い。

ただ、本当にそこ止まりなのだ。何と言っても、7重人格のはずが、ほぼ火曜日の視点で描かれている為、事前に予想していた1人7役的な面白みが皆無。その火曜日も基本的に個人主義で他の曜日の事をあれこれ考えるタイプじゃないので、この設定の主人公として明らかに向いていないように思う。中村倫也の演技も淡々としていて、何故この作品の主演に選ばれたのか最後まで分からなかった。

それから大前提として、多重人格障害を持つに至った経緯の描き方に疑問を感じる。もっと内面的な原因から生まれる障害という認識なのだが、、、。別にリアリティを求めるわけじゃないけど、これ見よがしに何度もスローでリプレイされるから、ある種の反感さえ覚えた。