人の性格は他人の評価もあって成り立っているところがあると思う。
ある人が、自分でどれだけ打たれ弱い人間だと思っていても、まわりからは強い人だと思われているのなら、その人は弱い人なのだろうか、強い人なのだろうか。
強いのは見せかけで、弱いのがその人の本質だと言ってしまって良いのだろうか?
善悪についても同じことが言える。
他人から見た私、私から見た自分のイメージ、もしくは私から見た他者、その他者が考える自分自身のイメージが違ったとして、この中で真実だと言える性質はどれなのか。
そんな人格というものの曖昧さ、印象の不確かさをこの映画は描いている。
と、書くと随分高尚な映画のようですが、ちゃんと面白いです🙆🙆🙆
映画というより劇に向いているような。
ラストは誰もが想像できる内容だと思います。
そこに真新しさはないけれど、そのラストへの運び方がとても良い作品で、主人公たちだけじゃなく、その周りの人々の気持ちも想像しながら観ると、なんだか切なくて『良い映画だな〜』ってなりました。