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水曜日が消えたのoldmanSEヨKのレビュー・感想・評価

水曜日が消えた(2020年製作の映画)
3.8
こちらでは7/31より公開。

ライトノベル感覚で想像していたより楽しめて、想像していたよりドタバタやサスペンスは少なめだった。

以下多少ネタバレ含みます。
(既に観た人相手に書きます)


ほとんどが火曜日の視点で語られていたけど、もっと他の曜日も観てみたかった。
特に他の曜日での、一ノ瀬(石橋菜津美)との会話と関係。

まぁ、あの感じだと1番フラットでおそらく分裂する前の元人格であろう火曜日しか、ほぼ訪ねてきてないっぽいんだけど、そうなる前の反りが合わない他曜日との会話や、必然にせまられて会わないといけなくなった他曜日との、喧々諤々の会話があっても面白かったかもしれない。

自分が想像していたのは、例えば消えた水曜日がなにかの犯罪に関わっているとかだったんだけど…

でもネタとしては面白いので深夜の連ドラとか、配信でいくらでも面白いエピソードが作れそうに思う。

大きなテーマとしては、なぜ曜日ごとに人格が分かれたのか?
律儀にきっちりと分かれた理由とか、ちゃんと描けば面白そう。

瑞野(深川麻衣)との恋愛が中途半端になってしまったので、やはり他曜日との絡みで、かなりギクシャクしたりすれ違ったり、彼らの正体をバラしたり…一ノ瀬との三角関係、あるいは他の曜日との三角、四角、五角、関係?とかでもかなりのエピソードができるように思う。
というか観てみたい。

1番気になったのは、彼(彼等)の経済的基盤なのだが、両親の遺産+研究対象としての補助金+各人格の仕事、みたいな「今月の生活費は…」みたいなシーンは早めに入れてスッキリさせて欲しかったなぁ。

自活としては、イラストレーターやゲームデザイナー(アプリ開発?)は週イチしか仕事が出来ないのは、どーみても無理なんじゃない?…なんだけど、そこら辺の理由も、続編ならエピソード的に広がりそう。

結局1番彼等のことを理解していたのは安藤先生(きたろう)で、もしかすると安藤先生の保護下のままだったら水曜日は消えなかったのかもしれない。
或いはそういうナニカをやっていたフシもあるけど。
そういう描写も欲しかったなぁ…。

例えば水曜が消えたのは単なる人格統合ではなく、「あの図書館のコ、お前(火曜)に合うんじゃね?」の実は思いやりとか、そうすれば「意外と仲良しなんだよ」のセリフに繋がると思うんだけど。

曜日ごとに色違いの付箋で申し送りをしていたり、クローゼットやそれぞれの机が分けられているのがアイデアとして良かった。

石橋菜津美は『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK)で初めてみたけど…
めっちゃタイプです!!

つまりは、続編をドラマでつくってください!

でした。
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