ショウジ

リチャード・ジュエルのショウジのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
3.6
どの国でもマスゴミはマスゴミだな…と思ったし、どの国でも警察は信用ならないな…と思った。女性記者が身体を使ってFBIから情報をゲットする件が新聞社からぶつくさ言われたそうだけど、そもそもドキュメンタリーじゃないんだし観客は一から十まで本当だとは思わないんだから、騒ぎ立てなきゃよかったのに…ろくに裏取りもせずに妄想で記事を書いて罪のない人とその家族に苦痛を与えたのは事実なんだし、自分達に火の粉が飛びそうになった時だけ騒ぎ立てるのね、と白い目で見ざるを得ない…女性記者本人はヤク中で死んだそうで、バチって本当に当たるんだなと思った。

ポール・ウォルター・ハウザーは『アイ,トーニャ』の不気味な馬鹿の役の印象が強すぎたので、本作で正義感のある憎めない馬鹿を演じていてホッとした。本人も体に相当負担かかってそうだから、早死にしないように気をつけて欲しい。サム・ロックウェルは『ジョジョ・ラビット』もそうだけど、こういうひねくれつつも心根の優しい役が似合うなあ…

リチャードが「今後、警備員が自分と同じように爆弾を見つけた時、報告するだろうか?『リチャード・ジュエルの二の舞になるのはごめんだ。逃げよう。』と思うんじゃないだろうか。誰も安全じゃなくなる」みたいなことを言うシーンが印象的だった。
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