ジョジー

リチャード・ジュエルのジョジーのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.3
その男は英雄か容疑者か? 1996年アトランタ爆破テロの実話を基にした映画。言わずと知れたイーストウッド監督作。試写会で一足お先に観てきました。
テロから多くの人を護り英雄に祭りあげられたのも束の間、突然の容疑者扱い。こういう報道こそがテロではないかと思えてきます。
メディア・FBIのやり口の汚さに、ほんの20数年前のことなのかと目を疑うし。それに踊らされてしまうことの危うさをひしひしと感じました。
重いストーリーながら、ぼんくらなリチャードと弁護士ワトソンの間に芽生えた友情と信頼、ユーモアも交えた掛け合いにほっこりしたりもして。なかなかのいいバディでした!
一番涙したのは母がリチャードを思う気持ち。そして、醜いだのデブだのと罵る輩の多さよ。そんなに見た目は大事か!と変なところで憤りを感じました。
拡散されるループの怖さは現代のSNSに通じるところがあるし、人の心に少なからずある善と悪はいつの時代も変わらないのかもしれない…。だから誰もが被害者にも加害者にもなり得るのだと。
所々に当時の映像がそのまま挟み込まれているのも臨場感があって良かったです。
弁護士を演じるサム・ロックウェルが『スリービルボード』程ではないけれど味のある演技で魅せてくれます。
リチャードを演じるポールウォーター・ハウザーと母を演じるキャシー・ベイツに後半泣かされました。家族を想う気持ちもまた万国共通ですね。
イーストウッド節が効いていて今作も唸らされます。真相を知らずに観たのも良かったのかな? 結末をきっちり描いているところも好感がもてました。とっても良かった!
観終わったらスニッカーズ食べたくなる!

2020年劇場鑑賞3本目