タイラーダーデン

リチャード・ジュエルのタイラーダーデンのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
5.0
イーストウッドが実在の人物たちにスポットを当てるリアルヒーローモノにハズレなし。今回も傑作。FBIのプロファイリングによる捜査とマスコミのイメージ操作に警鐘を鳴らす。
「アイ,トーニャ」でフザけ役だったポールウォルターハウザーが今回はうってかわって、純粋な正義感を持つ主人公を熱演。純粋過ぎるが故に上手く立ち回れない彼が、感情を顕にするシーンには思わずグッと来るものがあった。
脇を固める俳優陣もハンパない。ジョエル母を演じたキャシー・ベイツは助演女優賞モノだし、最近大好きな俳優の一人であるサム・ロックウェルがとにかく最高。「スリー・ビルボード」以降、「バイス」でも「ジョジョラビット」でも彼がもたらす深みはとてつもない。
イーストウッド御大このまま年1ペースで傑作を作り続けて欲しい。