吉田ジャスティスカツヲ

リチャード・ジュエルの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
5.0
オッサンというのは世知辛い生きものです。
昨今、ジェンダーやらミソジニーやらと言った言葉を頻繁に目にしますが、なんだかんだで【一番ひどい扱いをされているのはオッサンだ】と思うのです。


女子の「オジサン好き」という人もいるでしょうが、きっとその言葉の先のは、私みたく量産型のオッサンではありません。
それは容姿であればウィルスミスやヴィゴモーテンセンやロバートダウニーjrや福山雅治みたいなのであり、
声であれば山寺宏一や大塚芳忠や藤原啓治や福山雅治みたいなの【のみを指すのです】よ。

オッサンというだけで「臭い」「気持ち悪い」とネガティブ要素たっぷりなので何をトッピングしてもダメ🙅‍♀️


例えば「女子大生」に「アメコミ好き」をプラスしてみましょうか?
するとそのヒトには…
「意外な趣味を持ってるんですね」
「一番好きな映画はどれ?」
「今度原作コミック貸すよ!!」
という流れになります。

これがアメコミ好きのオッサンとなると…
「精神がガキ」
「家でフィギュア眺めてニヤニヤしてそう」
「おもちゃやDVDばかり買って貯金なさそう」
と思われかねません。

これに「実家暮らし」「独身」といった要素が追加されていったら「もう死んでしまえ!!」と言わんばかりに社会のクズと認定され罵詈雑言の嵐となります。
親の介護のために実家暮らしかもしれんだろ?という反論は闇に消えていく…











そんな【オッサン差別について考えさせられる映画】が今作リチャード・ジュエルなのです。


イーストウッド最高傑作と言われるのも理解できましたよ。
御大自身「自分が80を越えた老人だという実感が未だにない」という発言通り…
「運び屋」で3Pに挑み、
私生活でも23歳の彼女が出来た事が報道されていますが、映画もさらにレベルを上げていっていますよ。
生涯成長期‼️


これを劇場で観て涙した方は、近くにいるオッサンについて、接し方を今一度考えて頂きたい。

オッサンの全てが、ウザいLINEを送ったりしないし臭くありません。
ちゃんと風呂に入っているオッサンがほとんど。

良いオッサンだっているんですよ(^^;)←オッサンが最も使う顔文字