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リチャード・ジュエルのmotoiのネタバレレビュー・内容・結末

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

実話を元にしたストーリー、それだけに重みが有りますね。

リチャードの正義感が強く融通が効かなそうな性格が、色々なところで軋轢を生み、敵を作って来たんでしょうね。
学長のリークなんて、理不尽極まりないですよ、それでFBIが捜査に乗り出すなんてね。

勿論、真っ先に第一発見者を疑うという、捜査の鉄則みたいなのはわかるんです。でもそれに乗っかったマスコミは罪深いですよね、確証が有るわけでもなく。

"母親の演説に涙する資格が有るのか?あんたらマスコミには"
演説のシーンは感動的で涙を誘う場面ではあるんですが、同時にそんな胸糞な要素でもあります。

ラストで疑いが晴れて安堵するシーンも良かったですが、それでも受けた精神的ダメージを考えると、やるせなさを感じます。

何処の国でも冤罪はあるだろうし、今やマスコミだけでなく、ネットでの私刑なんてのも当たり前になってますよね。
果たして自分の身に降りかかったら、どう守るのか?守れるのか?と思わざるを得ないですよね。

最後にリチャードが志を絶やさずに、警察官になっていたのには救いを感じました。
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