がんびーの

リチャード・ジュエルのがんびーののレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
3.8
「権力は人を怪物にする」

”間違えてすいませんでした“の一言も言えねえのか。FBI、メディアみんな狂ってる。

真面目に職務を全うしてる人こそ弱い立場に立たされることが多いのかも。リチャードの注意力と堅実な心があったからこそ被害が軽くなったのに…彼の容姿だったり過去だったりの悪い部分をかき集めて、どうにかして他人が食いつくニュースを作ろうとする。メディアって方向性間違えると本当に恐ろしい。

サミュ・ロックウェルにキャシー・ベイツ、リチャード役の人はあんま観たことなかったけど素晴らしい演技だった。配役センスいいです。さすがイーストウッド。ハドソンの時もだったけど、イースウッド監督のルポルタージュはクオリティ高いものが多い。その事件の重みだけでなく、そこに関わる人の心情の変化だったりを綺麗に映す。メディアやFBIの間違った権力行使の恐ろしさはもちろん、そこに立ち向かい堅実な正義の素晴らしさにも気付ける。

クリント・イーストウッドの40本目の監督作は、いわれのない中傷にさらされた男の実話に基づく。1996年、オリンピックに沸くアトランタで爆破事件が起きる。母親と二人暮らしの生真面目な警備員が迅速に不審物の通報をしたためにヒーローとなるが、FBIによって一転して第一容疑者にされてしまう。ジュエル氏は2007年に44歳の若さで亡くなっているが母親とブライアント弁護士が映画に協力している。

イーストウッド監督映画作りすぎっすね。
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