ストーリーは分かりやすく、
しかし重く、確固たるテーマを持った、
見るものに問題提起をするようなイーストウッドらしい作品。
役者陣も素晴らしい
特にリチャード、サム、弁護士の助手、
母親。
リチャードは「いかにも爆弾犯っぽいコンプレックスを抱えた人物」というステレオタイプにピッタリハマる人物像を見事に確立させて演じたことで、本作の訴える問題点をよりクリアにしている。
サムはまずカッコいい。
リチャードとの関わり方を段階を踏んで丁寧に演じ上げてる。
たった数秒間の助手とのキスシーンの際の、2人のあの何気ない表情が、
数秒のシーンながら二人の関係を物語り、作品にとっても良いアクセントを加えている。
母のあの無力さに苛まれる感じも良き。
いい映画だったー