ヒロシー

雨月物語のヒロシーのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
4.5
京マチ子の恐ろしさは、ただ単に怪奇的な怖さだけではなく、ほかの2人の妻の怒りをも引き継いでいるからであり、そう見せる構成が非常に上手い。舟を漕ぐシーン、屋敷に入っていくシーン、刺されてふらつく田中絹代の奥で食料を奪い合う落武者という構図、全てが本当に美しい。小津が画で魅せるなら、溝口はカメラの動きで魅せるのだ。
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