次郎T

野球少女の次郎Tのネタバレレビュー・内容・結末

野球少女(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

完全にジェンダー物 スポーツ根性物じゃない。
出演女優さんが にっこり ともしやしない。
なぜこれほど不愛想なのかがストリーとして語られてゆくのだけど そこが上手い。
本人の口から語られる事はなく。母親・父親・監督・コーチ・先生・プロ野球関係者・少年野球からずーとライバルだったプロになる男子などによって語られたり、行動で暗示される。高校で女子のためのロッカーなんて無いから、トイレの個室にかぎ付けてロッカー代わりに使ってる所なんか象徴的。
ラスト プロになれる事になって、無人の球場のマウンドに立つのだけど、プロになれた喜びより硬い表情だった。これから益々マスコミ・ファンの好奇にさらされて益々女性差別を受けると思うとこっちも苦しくなる。この子は寡黙に頑張るのだ。
唯一、コーチから女の子が入部希望を出してきたって聞いた時はにっこりしたかなぁ。
この監督も 長編1作目なんだ!
なんぼ人材がいるんだい。最近見た韓国映画、1作目ばっかやん!どれも、なんかかんか工夫してんだよな。
次郎T

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