ナツミオ

セイビング・レニングラード 奇跡の脱出作戦のナツミオのレビュー・感想・評価

3.0
WOWOW録画鑑賞
期待せず観たが、それなりに楽しめた戦争アクション。
史実を基に製作。

2019年ロシア作品
監督・脚本・製作 アレクセイ・コズロフ
出演 アンドレイ・ミロノフ=ウダロフ マリア・メルニコワ アナスタシア・メルニコワ ヴァレリー・デグテヤ ヴィタリィ・キシュチェンコ

独ソ戦初期に独軍に包囲されたレニングラードからの決死の脱出行を描く戦争アクション。

1941年独ソ戦初期のロシア第2の都市レニングラード(サンクトペテルブルク)は快進撃するドイツ軍に完全に包囲され、兵糧攻めの戦いを強いられていた。
残された市民は200万人。
ソ連軍は、市民を脱出させる為にある計画を立案する。
脱出するには、ラドガ湖からオンボロ荷物運搬船1隻あるだけ。
完全に定員オーバーな1500名の乗客たち
市民、看護学生、士官候補生、技術者、兵士、実業家、音楽家、人民警察の大尉。
対岸を目指して夜間出航した船には、若き士官候補生コーチャ(ウダロフ)と恋人ナースチャ(メルニコワ)の姿もあった。
彼らを待ち受ける過酷な運命とは・・・

砲爆撃や戦闘機の機銃掃射で湖畔で乗船を待つ乗客も倒れていく。
迫る敵を食い止める為、乗船中の砲兵隊は呼び戻され、攻撃準備するが砲や機銃もなく、小銃と弾は1人10発のみの絶望的な状況。
ボートで渡河し攻撃するシーンは、ソ連版オマハビーチっぽい描写。
後半、夜半の荒天と高波に翻弄される船。
乗り越えた朝方に、二機の独空軍戦闘機の執拗な攻撃で乗客たちは次々と倒れていく描写。

アクション主体だが、史実を交えた作品。
レニングラード包囲戦は900日も続き、一説では死者100万人との説もある過酷な戦いの序章だった。
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