Maririri

チャンシルさんには福が多いねのMariririのレビュー・感想・評価

4.0
長くホン・サンスの元でプロデューサーをしていたキム・チョヒが初めて撮った映画作品。作中でチャンシルさんが好きな小津安二郎の『東京物語』を"何も起こらない"と批評されて「日常にこそ必ず何か起きてるのになぜわからない!」と反論したんだけど、この作品がまさにそんな感じだった。とても好み。

ストーリーに関係なく真冬に白ランニングに白短パンの男が画面を走って横切るけどチャンシルさんは初め無反応。

「これホン・サンスの恐怖作品と同じパターンじゃん…」

と思ってたら実は見えてて「あんた誰?」と詰め寄る面白展開だった。(ちなみにレスリー・チャンの幽霊というオチ。最高)この幽霊との絡みが話の肝でもあるのです。

エンドロールで流れる曲なんだけど、あれ私に書いてくれた曲なのかな?ってくらい歌詞が私でびっくり。誰かに曲を捧げてもらった気持ちになりました、コマスムニダ。
ちなみにチャンシルさんは『39歳』のミジョオンニ。美容皮膚科の室長だよ!
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