boaaaaat

チャンシルさんには福が多いねのboaaaaatのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

公開当時見逃してたやつ。

ホンサンスの映画見た時に、今まで自分が見たことのある韓国のドラマや映画とかとずいぶん違うなーと思ったのを思い出した。
この映画もわりとそんな感じで、そもそもホンサンスのプロデューサーだった人が作ったのだからそりゃそうなんだろうけど。
それにしてはホンサンスと思われる監督を殺してみたり、主人公の父親にあの監督の映画は眠くなると言わせたりしてておもしろい。

主人公のチャンシルさんが右往左往する様子は実際シビアではある。40代にして下宿生活なわけだし、仕事相手に自分のやってたことは雑用だと言われたりして。
ヨン氏を好きになったのもさみしさやよるべなさを好意にスライドさせちゃってるなーと思いながら見ていた。とはいえノーラン好きなヨン氏も、時に芯をくった言動をしてきてちゃんとした人間感。主人公より年下の同性であるソフィーと年上の同性である大家さんの描き方も人ってこういうとこあるよなーと思える感じ。特に大家さんとのやりとりが本当良かった。

終わり方がすごい好きだった。
夜に電球が切れた状況で後輩やヨン氏が買いに行ってくると言ってくれて、じゃあみんなで行こうという流れがその時点ですでに最高なんだけど、チャンシルさんが後方からみんなを照らすライトがスクリーンに投影される映画になっていく。
この人ってやっぱり映画好きだったんだよなー。

アマプラで見放題が終わりそうだからって見たような自分にもこんな気分にならせてくれてありがたいなと思う。日本に住んでるのに小津の映画とか一本も見たことないし。
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