パンダ子パンダ

ブロードウェイと銃弾のパンダ子パンダのレビュー・感想・評価

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)
4.8
やっバァァァァ!!!!!!
ウディアレン、割と作風に一貫性あるからずっと好きな監督だったんだけど、ウディアレンの中でイッチバン好きな作品だったわ。ヤバすぎる。これ。

ローマでアモーレ。世界中にアイラブユー。割と好きな作品が多い作家だったんだけどなにこれ???めっちゃ個人的な好きに溢れてる作品だった。

マジで久しぶりに、個人的に色々落ち着いて、酒飲みながら映画観たっていうシチュエーションもあるかもしれないけど、スッゲェこんな映画観れて幸せだわ。

まず、色調!!クラクラするくらい、肌がオレンジ色でギラギラしたニューヨーク。豪華絢爛な赤と、暖色照明のオレンジ色。すんごく好き。キラキラギラギラしててさ、女の人も男の人もみんなタキシードとか、きつめのメイクしてビシッとまとめてんの。この、インテリアとか服装の美術からして個人的なタイプだったわ。

ほんでもって、フィルムっぽいクソヤベェ映像。同じ構図でもピントの合わせ方で伝わってくる心理描写とか、役者の照明によって読み取れる表情とかさ、マジで惚れ惚れしちゃうくらい美しいの。光や照明でさ、役者の表情なんて影で潰れてる部分でさえ、ショットとして写真みたいに決まってるの。だし、どんな表情してるのか想像できるような。

長回しとかも多かったり、割と役者の演技も演劇っぽいというか、動きで伝えるようなものも多くて、割とそういった部分も個人的に好きだった。

何よりストーリーがバリやばい。芸術って本当になんなんだろうね。悲劇って他者から見ると喜劇でわあるし、女と男の恋愛なんて全世界的にみても阿呆のやることだし、なんかそういった部分が軽く明るく見れるところがウディアレンの好きなところなんだよな。

マジでアーティストに対する皮肉をウディアレンらしさで内包したストーリー、すんごく好きだった。

いつか、人と見てみたい映画だったな。すごくよかったし、幸せな気持ちになったわ。
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