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ブロードウェイと銃弾のruhaketaのレビュー・感想・評価

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)
3.7
『絶対にセリフは変えないぞ!』そう叫んでみたところでお金がなければ始まらない。プロデューサーや出演者はそれぞれの思惑でキャストや脚本の変更を迫る。自分はアーティストだ、絶対に妥協はしたくない。しかしチャンスを得るためには妥協が必要で……。

アーティストを自認しているか否かに関わらず、自分は実力があるのにまだ世間から認められていないと感じている人は少なからずいるだろう。一方で自分の実力は客観的にみて本当に自己評価に見合うものなのだろうか。自分は本当にアーティストなのか。本当のアーティストとはどういったものなのか。

アレン自身の経験からくる舞台裏のもろもろの出来事と後半の予想外の展開を大いに楽しんだ。と同時に、はっと考えさせられる点のある作品だった。

自称アーティスト達への皮肉が込められているように感じたが、アレンは自分自身をどのように認識しているのだろうか。

登場キャラではギャングのチーチとアホのオリーブがお気に入りであった。
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