sally

ブロードウェイと銃弾のsallyのレビュー・感想・評価

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)
4.2
ブロードウェイに鳴り響く銃声
予測不可能な化学反応
妥協からの解放
恋も芸術もすべて自由だ
アーティストと観客が揃ったら
最高の芸術が生まれる

アーティストとありのままの自分
恋をしたのはどっち?

"やるたいようにやるっきゃない"

ウディ・アレンの作品は、
いつだって"理性と感情"がテーマだ。
首尾一貫したテーマやストーリーが
とにかく大好き。

登場人物たちは感情のままに生きていて、
すぐに恋に落ちる。
愛は理性、恋は感情。

感情をそのまま言葉にするから、
会話がとんでもなく賑やかで
それがウディ・アレン流のコメディだ。

理性と感情は相反するものであり、
人は誰しもその葛藤を経験するだろう。

本当に大切なことは言葉にできないから、
沈黙で愛を確かめ合うことも必要。

感情にまかせて話すだけでなく、
相手の言葉に耳を傾けて会話が成り立つ。
愛することに"会話"は不可欠なのだ。

アーティストとギャングという
次元の違う2人のタッグが
最高の芸術を生み出すのが面白い。

"偉大なアーティストは
失意のうちに世を去る"

ギャングがアーティストだって、
いいじゃない?自由の国だから。

自分だけのモラルの次元を創造するのは
アーティストもギャングも同じだが、
ここまでモラルの違う人種が交わると
一体どんなことが起こるのか?
とびっきりの愛のあるブラックコメディ。

アメリカンクラッシックな
ファッションや音楽が最高におしゃれ。

これぞ、ウディ・アレン!
という作品で、もれなく好きでした◎
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