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ひとつの太陽のtokoのレビュー・感想・評価

ひとつの太陽(2019年製作の映画)
4.0
光と影…誰の心にもあると思う。

この映画は、本心を語る台詞が少ない。
兄も何も語らず自殺してしまう。
残された家族もそれぞの想いを心に秘めて生きて行く。

ぶつかり合わず距離を置きながらも親は息子を心配する。
息子の子供を産みたいという幼い女の子の面倒を見る母。
次男を避けて向き合おうとしない父。

真面目に生きようとする次男に付き纏う暗い影。
何度も裏切られても、見放せないのは家族だからなのかな。

ラストは衝撃的だけど、広い草原の光の中で抱き合う夫婦と、息子と自転車の2人乗りで木漏れ日のキラキラした光を眩しそうに見上げる母親が対照的でした。

結局、母親だけが初めから最後まで凛として今を生きてる感じがしました。


韓ドラ見たさにNetflixを入れたけど台湾映画の多さに喜んでます。
大事にゆっくり鑑賞しなくては!
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