【感覚で観るリラクゼーションアートアニメ】
そんな一本。
75分間セリフ無し。
ラトビアの新鋭クリエイターである
ギンツ・ジルバロディス監督が
三年半かけてたった一人で作り上げた作品。
(だそうです…)
お話はあって無いようなもので
とある島に不時着した少年が
自分を追ってくる黒い巨人から逃れながら
島の端にある街を目指して
黄色い小鳥をお供に
バイクで走り抜けるロード・ムービー。
日本のアニメはキャラクターが全面に出るけど
今作はキャラ造形は非常にシンプル。
圧巻なのは
アートな世界観と風景描写の美しさ。
それとアニメならではのカメラワーク。
これが本当に素晴らしくて見惚れる。
特に
水面が鏡のようになった湖を
たくさんの白い鳥たちとともに渡るシーンは
思わずその美しさにため息が出るほど。
劇場で観たら没入感凄かったろうなぁ。
セリフが排されているが故
物語とか想像力を働かせながら観るし
真夜中にお酒片手に鑑賞したけど
心のデトックス効果がある良い作品だと思う。