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約束の地のかなたのharukaのレビュー・感想・評価

約束の地のかなた(2019年製作の映画)
4.0
スウェーデンのホルムスンド。この町で育った15歳のエリーンと、最近ルーマニアからやってきた17歳のサビーナ。二人は仲良くなるけど、町の人の目は、移民に対してとても厳しい。父親がとあることからずっと抜け出せずにいて、まともな交流もできずにいるエリーンはとても孤独だし、兄たちといても分かり合えず、仕事も見つからず母にも会えずにいるサビーナも同じ。言葉もろくに通じない二人の友情、ラストの橋の上のシーンはあまりに綺麗で涙が出た。二人で中指立てながら歌うシーンもよかった。いまは幼く、どうしようもなく孤独な二人が、いつか未来にそのことを過去として懐かしく処理できるようになることを願う。
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