エリーン

はなれ瞽女おりんのエリーンのレビュー・感想・評価

はなれ瞽女おりん(1977年製作の映画)
5.0
岩井俊二が人生の一本として紹介していて知りました。東北に実在した盲目の芸能集団、瞽女を描いた映画です。瞽女とは盲目の女性たちが社会的自立の為に親元と縁を切って、三味線と歌を弾き鳴らす一団となり共同生活を送る集団です。集団にいる為には純潔でなければならず、穢れたものは集団と社会から排除されます。排除されたはなれ瞽女の岩下志麻と行きずりの男原田芳雄の限界までプラトニックな愛と性が強く印象に残りました。全てのシーンが芸術的で美しく、東北の暗さや寒さ、うら悲しいバッドエンドがより一層物語に重厚感を与えています。
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