アラン・レネは不思議な監督。劇映画はよく分からないのに、「夜と霧」もそうですがドキュメンタリーになると俄然ストレートに分かりわやすくなる。
「世界のすべての記憶」と言えば、今なら「Google」って答えるけど、1950年代なら、間違いなくそれは「書物」=「図書館」という事になる。
フランスの国立図書館のドキュメンタリー。16世紀から書物を保管している。図書館のドキュメンタリーというのも珍しいし、ちょっと退屈しそうだけど、これがそんな事は全くない。
工夫されたアングル、移動撮影があたかもヒッチコックのサスペンス映画を観ているよう。それに「アラビアのロレンス」等のモーリス・ジャールの音楽が付くから、ワクワクする。
膨大な本が納品されて分類されて保管される、、その工程が丁寧に映されてます。整然として美しい!
あっという間の20分。日本語字幕なしでも十分楽しめました。