ヘルツォークさんへ
日本で虚構を売り物にしてる実在の男を題材にしたあなたの今作は、シネマトグラフとしてあまりに虚構じみた仕上がりを見せています。
「人は役割を演じて生きていかざるを得ない」とあなた自身が語っていたような、誰もが抱えているある種の業としての"虚構"というものの存在を強く感じました。
虚構をオーセンティックに語ることを突き詰めていくと、語りそのものが嘘くさくならざるをえない、といったところでしょうか。
そんな禅問答さながらなやり方をしながらも、最後にはちゃっかり我々に大事なアドバイスを授けてしまうアナタの気まぐれ禅師っぷりには腰を抜かしました。
[すげー散歩しろ]
[映画なんて少しでいいから本を読みまくれ]
ok
ヘルツォークのファン
