マクガフィン

ジェントルメンのマクガフィンのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.4
会話や語りが多いのに軽妙でスタイリッシュな構成、ユーモアを取り入れる抑揚、スリリングな展開に惹きつける独自の世界観はガイ・リッチー監督ならではに。大麻合法化の時代の変革期やYouTuberなどの現代社会の反映が効果的に。

妻と金や大麻と麻薬の違いなどの独特で妙な拘り、突発的なハプニング、偶発的に巻き込まれる者達の悲壮、駆け引きと落とし前や事件のレスポンスの対比など、ガイ・リッチー流に活写して惹きつけられるが、「パルプ・フィクション」などのギャング映画のオマージュ的なことが、若干、既視感に感じることも。キャラ立ちが良い群像劇の捌き方と纏め方は巧いが、終盤の本筋を〈アップデート〉と〈信用できない語り手〉で二転三転する<どんでん返し>の連続は、「コンフィデンスマンJP」のようにも。

それでも、四つ巴の頭脳・機動力バトルの出し抜き合いは、最後まで飽きずに鑑賞できた。市井の人が動画撮影しネットにアップすることが、スキャンダルを狙う悪徳記者よりやっかいな時代背景が何故か印象的に。