空海花

ジェントルメンの空海花のレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.8
イギリス・ロンドンの暗黒街で
総額500億円を巡って、
ジェントルメン=一流のワルたちが
華麗なる騙し合いを繰り広げる。
豪華俳優のアンサンブル的演出が
ガイ・リッチー監督らしい
スタイリッシュ・クライム・サスペンス。
オープニングの格好良さは天下一品。

マシュー・マコノヒー演じる主人公ミッキーは大麻の栽培・販売で財を成したアメリカ人。
クールでワルくてキまりまくり。
作品の語り部になるのが私立探偵フレッチャー(ヒュー・グラント)
彼の脚本と称して、進行していき
彼自身も1枚噛む、ややトリッキーな演出。
時にミスリードや脚色を踏まえるユーモアもあり。
ユダヤ人富豪やゴシップ紙編集長、
香港・ロシアンマフィアも登場し、
誰が1枚上手なのかというサスペンスも楽しめる。

ヒュー・グラントのダーティさが光るが
もっとゲスっぷりを出しても良かったかも。
チャーリー・ハナムもマシューの仕事のパートナーという立ち位置なので争いを巡る立場ではないが、久々に良かったと思った。
冷静沈着なようで、なるべく死者を出さないようにしているのに…意外と抜けてるというか。アッ…みたいな(笑)
貴族の娘のエリオット・サムナーって
スティングの娘さんだった。
でもまぁやっぱり最高なのはコリン・ファレル演じるコーチとそのチーム“トドラーズ”!
ラップしちゃうのも良かったし
その前にミッキーの部下が出てくるところも何か好き(笑)
全員トラックスーツがイカす。
マシューのスーツもそれぞれかなり素敵だったし
ハナムのちょっとカジュアルなのも良い。
やはり彼らがジェントルメンたる所以。
観ていくにつれて思わされるところもあるかも。
衣装デザインはマイケル・ウィルキンソン。
同監督『アラジン』でも担当。

ただ主要キャラ以外はちょっと弱くて
ヘンリー・ゴールディングなんかかわいそう😅
あと思ったよりソフトだったかなぁと。
でもJamが聴こえてきたのでアがってしまい、鑑賞後の満足感も上がる(笑)
一応流れを色々覚えておいた方が楽しめると思う。


2021レビュー#103
2021鑑賞No.196/劇場鑑賞#11
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