おなべ

ジェントルメンのおなべのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.8
◉全員悪人(not 紳士)。

◉複雑に絡み合った心理戦(◎)
ユーモアのある掛け合い(◎)
予想出来ないストーリー展開(◎)
テンポの良さ(◎)
お洒落なBGM(◎)
キメキメの衣装(◎)
過激で痛快なバイオレンス・アクション(最高)etc…流石《ガイ・リッチー》監督、分かってる。

◉豪華絢爛なキャストで贈る痛快クライム・サスペンス映画。『ロック、ストック&──』や『スナッチ』の《ガイ・リッチー》監督作品。

◉時間軸が多少前後するものの難し過ぎる事もなく、寧ろ丁寧に解説してくれているので全体的に観やすかった。また、非常にバランスの良い作品で終盤に向かうに連れて物語が右肩上がりに面白くなり、ラストのオチも気持ち良かった。

◉中年親父達の渋格好良さが際立つ。キメキメの衣装を見に纏い、拳銃片手に殺意剥き出しの利権争い。特に親父たちの掛けているサングラスが似合うのなんの。ドラッグの売人は嫌だけど、自分もこんな格好良い大人たちみたいになりたい。

◉微妙な駆け引きでの互いの腹の探り合いが、勿論緊張感もありつつ、時折見せるユーモアで笑けてくる。この類の作品に交えるユーモアは一歩間違えると冷めるけど、抜群のセンスで投下してくる脱力コントが丁度良い味付けで絶妙に面白かった。











【以下ネタバレ含む】














◉終わり方の気持ち良さ。この“劇”の脚本をハリウッドに売り込むという構図も斬新で面白いし、脚本のラストを敢えて謎にする事で次回作への期待を高めていたつもりが、まさか自分が捕まる事が“オチ”になろうとは。
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