『シャーロック・ホームズ』以降は大作映画を任せられることが多くなり、『ロック、ストック〜』や『スナッチ』のような現代を舞台にした小洒落た不良群像劇を描くことが無くなった、ガイ・リッチーでしたが、本作で我々が見たかったガイ・リッチーが完全復活!
"あの頃"のガイ・リッチーを彷彿とさせる、今後の展開を見せてからのキャラクターを全面に出したオープニングでガッチリ心を掴まれた。
マシュー・マコノヒーを筆頭に役者陣も全員神!!
特にチャーリー・ハナムは彼史上ベストアクトってくらい、中間管理職なヤクザを演じていて素晴らしい!
ヒュー・グラントも持ち前の小物っぷりを更に渋く深く演じていて良かったし、コリン・ファレルも新境地といった感じで最高!
脚本も観測していた男が語る物語というのもなかなか粋でした。雰囲気としてはマーティン・マクドナーの『セブン・サイコパス』とかに近いかも。
そしてガイ・リッチーのイギリス不良カルチャーが現代にアップデートされてたのも良かった。
若い不良はYouTubeやるし、ラップ(しかもグライム)もやるし、すぐSNSでバズろうとするし。そしてそれに翻弄されていく旧世代の不良達という構図も出てきたりしたのも面白かった。
とにかく僕らが好きなガイ・リッチーが全部詰め込まれていた傑作!