【これぞジェントルメン】
知的でクセのある悪党役が似合い過ぎている、マシュー・マコノヒーがとにかくカッコいい作品である。
引退する悪党(マシュー・マコノヒー)の利権に群がる男たち(ジェントルメン)の熾烈な争いが描かれている。
これは時に暴力的でありつつも知的でもある頭脳戦である。
ストーリーの構成が素晴らしく、伏線の回収も見事なので、観ていて飽きることなく、最後まで楽しむことが出来た。
いかにも洋画な、実の高いエンタメに飢えているのであれば、観て損は無かろう。
それにしても、悪党たち=ジェントルメン、とは、何とも皮肉に満ちている。
かつての英国におけるジェントルメンの正体を垣間見るようでもあり、それもまた面白いのである。