アキラナウェイ

ジェントルメンのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.5
ガイ・リッチー監督作品って、何故にこうもスタイリッシュでクールなのに、ストーリーはすっぽり忘れてしまいそうになるのだろう?

これ、永遠の謎。

とどのつまり、脚本で引っ張るタイプの監督じゃなくて、あくまで画で引っ張るタイプなんだと思う。

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」も「スナッチ」も、結局どんなストーリーだったか覚えていないもん。コマーシャルやミュージック・ビデオでキャリアをスタートさせたガイリチの来歴を調べれば何となく合点がいく。

舞台はロンドン。長年にわたる大麻の大量栽培と販売で財を成したアメリカ人ミッキー(マシュー・マコノヒー)がビジネスを売却し、引退すると言う。すると、目の色を変えた ジェントルマン(ワル)達が群がってきて—— 。

ロンドンのマリファナ王、ミッキーを演じるはマシュー・マコノヒー。近年、痩せたり太ったりの役作りが多かったけど、今回は普通サイズ。

彼の頼もしい右腕とも言える部下レイ役にチャーリー・ハナム。お髭がお似合い。

そんな彼らを取り巻くゲスい私立探偵(ヒューグラント)やボクシングジムのコーチ(コリン・ファレル)、チャイニーズ・マフィア、ユダヤ人の大富豪ら。

あ、大好きな小さいおっさん、エディ・マーサンも。彼が演じるゴシップ紙の編集長は、豚と…!?
え?豚と…ピーー(自主規制)!?

一癖も二癖もあるキャラクター達が大集合。騙し騙されの駆け引きが繰り広げられる。

ガイ・リッチー監督作の「コードネームU.N.C.L.E.」のポスターがチラリと映ってニヤリ。

流石のガイリチ節は健在で、お洒落なカット割の連続とテンポの良さにぐいぐいと惹き込まれるが、何せ登場人物が多くてややこしい。前述の様に、ストーリーが頭に残らないんだよなぁ。

それでも「ロック・ストック〜」や「スナッチ」は面白かったという感想だけはキョーレツに残っているし、最近だと「キャッシュトラック」はストーリーがシンプルで好感が持てた。

緻密な構成の脚本力は才能だし、嫌いじゃないけど、大好きにはなれない。そんなガイリチの記憶に残らない迷作。

下世話な話だけど、脚本は他の人に任せて、スタイリッシュな画作りだけを極めた方がいいんじゃない?