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ジェントルメンのRyuのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.8
大麻ビジネスで一大財産を築いたミッキー・ピアソンが、事業を売却して引退するという噂が流れる。強欲な大富豪のユダヤ人やマフィアが動く一方、ある情報を掴んだ私立探偵の男は口止め料をせしめようと駆け引きを始める。

色んなキャラクターや色んな勢力。色んな思惑が絡み合う駆け引き。
演出がオシャレなのもさることながら、会話もウィットに富んでいて、めちゃくちゃスタイリッシュな作風でカッコよかったです。
人物相関図や過去や現在を行き来するストーリー展開。情報量が多くてテンポが早いので若干難しかったですが、それも込みでおもしろかった。少しづつ話が見えてきて理解が追いついた と思ったら、終盤で二転三転の畳み掛け。なんか爽快感あって観てて気持ちが良かったです。
話の中身はちょいと難しかった とも感じたのですが、それの見せ方がまぁ上手い。スタイリッシュな演出やクールな音楽、かっこいいキャスト陣によるユーモラスな掛け合いなど。ガイ・リッチー監督はまだまだ未開拓ですが、これが彼の作品の魅力のひとつなんだろうなぁ と思いました。クライムとユーモアという組み合わせとスピーディな展開、まさに痛快の一言です。
今作はガイ・リッチー監督の原点回帰とも言われているみたいで、その原点になるものを観てないので、それらの作品も観てみたいと思いました。
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