ひでG

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のひでGのレビュー・感想・評価

4.0
今更ですが、今日、妻と一緒に伊那市の旭座さんで観てきました。  

ブレイク前、深夜帯で放映されている頃、娘と妻が夢中で観ていたときも
ブームが始まって、映画が大ヒットした時も、正直進んで観ようという気持ちにはならなかった。

でも、Amazon primeで、何話かを妻の誘いで観て、何となく26話を全部観て、よーやく本シリーズの面白さを味わえた。

当初、単純な鬼退治のアニメだと思ったけど、、 

鬼にも彼らなりの事情があり、死ぬ時の断末魔に何とも言えぬ切なさが残ること。

炭治郎が努力に努力を重ね、呼吸やカタを自分のものにしていく成長物語なのだか、

まだまだ、敵も味方も凄い奴がいるって
いうその先の広がりみたいなものがあることなどが魅力なんだろうなと感じた。

そして、満を持しての映画版。
鬼も鬼殺隊もさらにスケールアップ!

無限列車の中で、すぐに鬼との戦いシーンが起きるが、
「これが全編だと面白いけど、ちょっとキツイかな」なんて、、杞憂だった。

そんな展開?
まるで「インセプションやないかい!」

そうか、そうだったんだよな、
炭治郎があれほど一途に修行をし、自分を強くしようとするわけが

あれほど、禰󠄀豆子を守るために必死なのかを、あの「インセプション」で思い出させてくれる。

そう、物語の起点、炭治郎の旅の悲しき出発点を、、

少し自信はないけど、テレビ版の26話ではそんなに頻繁に家族全員が居るシーンを回想していない気がするんだけど、

この映画版のあの夢のシーンのために取っておいたのなら、凄いことだな!

夢の中の家族を断ち切って、鬼に挑もうとする炭治郎に最初の😢

そして、もう一人、夢の中で、過去の哀しい出来事と対峙しているひとがいる。

本作のもう一人の主役、煉獄杏寿郎。
彼もまだ家族を背に、過去を抱えながら今を懸命に生きているのだ。

無限列車そのものが、、、
このイメージの壮大さ、手強さ!

それに立ち向かう、煉獄チームの連帯!
杏寿郎の仕切りの巧さ!

自分は支えに回り、鬼本体との対峙は、
若き炭治郎と伊之助に任せる采配の妙!

さあ、これで終わりかと思いきや、
本作はもう一つの対決に移っていく。

ヒトVS鬼。
煉獄杏寿郎と猗窩座の壮絶な戦い!

鬼ながらも、この猗窩座とキャラクターの魅力的なことか!

あの煉獄杏寿郎への誘い。
乗っちゃうよな、だって再生可能なんだもん、

再生できない生身であることの弱さ、脆さからヒトは逃れられない。柱になっていても、、

今回、役としてもっとも成長しているのが、
伊之助と善逸だと思う。

正直、テレビ版で2人が出てくる場面はおちゃらけが過ぎて、乗れなかったが、

今回は、キャラクターとしての成長がきちんと描けて、
ちゃんと、炭治郎と3人という次世代を担う仲間になっていたと思った。

ラストの伊之助のリアクションに、
もちろん、その前の出来事に、2度目の😭

劇場の音響の影響か、僕の耳の老化か、
絶叫セリフがやや聞き取りにくかった点、

列車内の人間が背景としてしか描かれず、
よって杏寿郎たちの命がけの行動があまり伝わり難かった点、
など、マイナスもあるけれど、

煉獄さんの言葉を借りると、
1人として死なせない!

そんな気持ちと同じように、
このコロナ禍で客足が激減した映画界を
1人で救った、功労の意味も含めて
4.0の高得点を差し上げたい!

続きが観たい!
また、この地方都市の小さな映画小屋で
ひでG

ひでG