umisodachi

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のumisodachiのレビュー・感想・評価

3.9



大人気漫画『鬼滅の刃』の劇場版映画。公開初日に行ってきた!

アニメ版の続きになっていて、思いっきり「これまでの続きです」という感じで始まるので(それまでのダイジェストなどはゼロ)、マンガの7巻までORアニメを履修してからの鑑賞推奨。映画単体で見てもおもしろいとは思うが、設定やキャラがわからないと50%くらいしか楽しめない気がする。

ストーリーなどは割愛。鬼がいる世界で、鬼を殲滅するための剣士となった少年が主人公。映画版は汽車内での戦いがフィーチャーされている。原作マンガの流れをそのまま忠実に映像化していて、基本的に改変ポイントはない。原作の迫力や感動を増幅させる形で、大画面いっぱいに『鬼滅の刃』の世界が広がる。

何に感動したって、大きなシアターに満席の観客!!こんなの久しぶり!

そして、全員が固唾をのんでスクリーンを凝視しているあの感じ!途中からはあちこちから啜り泣きの声が聞こえてきて、シアター全体の一体感がハンパなかった。これだよこれ!この感覚を忘れかけてたよ!

集客も興行収入もえげつない記録を打ち出すことは間違いないが、映画界だけではなくエンタメ界全体にとっても本作は救世主になる。さあ、どこまで記録は伸びるのか!?

なお、『鬼滅の刃』は残酷なので子どもに見せるべきではないのでは?という意見もあると思うが(実際PG12だし)、私は息子に躊躇なく見せている。正直、最初にアニメを見た時は少し驚いたものの、『鬼滅の刃』ってかなり倫理的に正しい作品だなと思ったからだ。主人公が本当に真っ当な性格で、他人に寄り添いつつも軸がまったくブレない安心感があるのと、各キャラクターに社会的弱者の姿が反映されていてかなり練られた作品だと感じている。女性の衣裳などで少し気に入らない部分もないわけではないが、全体的には得るものの方が多いと判断した。もちろん、他人を傷つけてはいけないということは日ごろから伝えているけれども。

各家庭によって判断は分かれるけれど、なにが正解かわからないから難しいよね。







umisodachi

umisodachi